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いじめ問題…時津風部屋の事例から考える。
SNSで書いた日記を転載しておきます。
このところ、お騒がせの時津風部屋ですが、仕込むという名目での殺人であることは言を待ちません。当然ですが、立件されて有罪判決、刑務所へ直行というパターンでしょうな。傷害致死罪の場合は執行猶予というのは余り考えられないのでね。いわゆる破廉恥罪だし、凶悪犯類型ですからね。
この騒ぎでひとつ言えることは、弱いものいじめの究極的な形態だということです。外部への接触の遮断がありましたよね。携帯電話が真っ二つだったということですから。つまり、被害者が逃げられないようにしているというところが、ことを重大にするわけです。それと、親御さんも子供のSOSを受け取ったら、何がなんでも助け出すという姿勢でないといけませんね。時津風部屋の事件では被害者は「いい子になるから迎えに来て」とまで言っていたのです。普通、17歳にもなる子がそういうことを言ってよこすでしょうか?その時点でおかしいと考えなければならなかったはずです。
で、もうひとつかわいそうだと思ったことは、出身校の先生が何もできない状況だったということです。
普通は、中学を卒業してから角界入りをしたり、高校を卒業してからとか、何かそういうエポックとなることがあって入門しますよね。しかし、今回の場合は中途からの入門です。ですので、中学の先生には頼れないし…という状況だったのですよね。退学の場合、高校側としては教師が関与してはいけないという不文律があります。(経済的な理由だけによる退学の場合は別です)
いじめられるということは、その被害者が弱いだけではないのです。周囲に支援する人が居るか居ないかで決まります。たとえ弱い立場であろうとも、誰かが支援することが分かっている場合はいじめられません。だから、それなりの友人や先輩が居るというだけで、いじめの矛先にはならないのが普通なのです。それに、一人でも何でもかんでもできてしまう場合もいじめられません。逆に頼られることもあります。
教師としては、「あ、この子、危ないな」と思ったら、積極的にとまではいきませんが、それとなく気にしているということを何らかの形でアピールしておく必要があります。そうすると、いじめっ子も「あいつは、◎◎先生が見ているやつだから、いじめるとやばい」と考えます。つまり、暗に抑止力となるのです。そういう配慮が必要ですね。うまくいくと、よい関係が構築できます。いじめっ子も、最初からいじめっ子ではありません。もっとも、先日の神戸の事件のような場合は、いじめっ子はもう直らない子だから(と断言できます。やった所業が所業なのでね)、これは刑務所にでも行ってもらって、社会から抹殺されなければいけない位ですが、普通の場合はそういうことはありません。どちらかというと、誰かに構われたいという欲望が変な形で出るだけです。しかしながら、今回の時津風部屋の件は、そういうものではないので、きちんとした処置を講じてもらいたいものです。
むずかしいですね。
jupiterの投稿(17:28:14-2007-10-02) -
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