Yendol.comのページです

2008-10-16

大量作成

 教員やっていて、驚異的な仕事量だと思うことがある。

 6種類の試験作成。

 まあ、非常勤の掛け持ちをしているのが悪いの「かも」しれませんが、それにしても6種類は「有りすぎ」。(兼務先と合わせると8種類にもなる)

 明日の昼が締切なんだけど、まだ何も出来ていない〜。
 明日は0限から授業があるのだけどねえ…。

 さて、作ってしまわないと。

 教員やりたいという人は、こういうことも考えてやるようにね。
 事務処理能力のない人がやると、いい迷惑だからね。
20:47:41 - jupiter -

2008-10-05

理科教師ってお金がかかる。

 理科の教員を目指している諸氏へ。
 ある程度の覚悟は必要です。

 まず、理科教員になるための資格取得費は他の教科よりも高額になります。特に中学理科の免許状は実験単位が最低でも物理、化学、生物、地学の4単位は必要ですし、学校によっては1科目2単位設定なので、8単位必要です。国立でないと、実験実習費などとられ、それだけで地歴科とか国語科の免許状をとるための費用以上になること請け合いです。

 それを覚悟しておきましょう。

 さらに、教員になると、またまたお金がかかります。
 どうしても自腹を切らざるを得ない場面が圧倒的に多いのです。

 理科教師の教材自腹って、他教科より遥かに高額になるものです。
 それを私がここではっきりと言えるのは、私が「理科」と「地歴公民科」の両方の教員を実際にやっているから。掛かりかたが半端じゃないのが理科だったりする。

 そこを「掛かりかたが半端である」程度にしておかないといけないから、俄然「この実験は予算の関係で出来ません」ということが、何度かあります。教員だって食べていかなければならないので、限度があります。

 私学だってそういうような状況なのだから、公立学校もそうだろう。
 私学の場合、専任教員はまだマシ。個人研究費とか貰えるから。
 我々のような非常勤講師はそんな研究費はありません。
 パソコンも専任には支給されるけど、講師にはありません。
 そうなると、そういうものも自腹です。

 で、こんな変なことになる。
「成績データが個人所有」
 職務上作ったデータでも、データ作成の費用(つまりパソコン等)が支給されない以上は、個人の所有物を使って作出される。そうなると、法理論上どうしてもそのデータは個人のものにしかなりえないのです。
 変な話です。
 そう、それを事務の人に言ったら「それは言わないで…」だって。費用が出るから学校法人の所有になるのだけど、費用が出ないのだから学校法人の所有にはなりえないということです。
 そのための特別な手当てというのも貰っていませんし。(というか、講師は時間で契約されているので、どこにそんな費用が?ということです)まあ、成績表に「書いて出す」だけですからね。
 だけど、個人情報保護法の観点からすると、「成績データが個人所有」と見なせる余地があること自体、本来問題なのですが。
 兼務している片方の学校では、成績処理用パソコンがズラッと並んでいて、そのパソコンにデータを入れてくださいってなっているから、個人所有となる余地は全くありません。寧ろその方が助かるのです。

 正確には、教科で使えるパソコンが1台あるのだけど、他の先生との兼ねあいでなかなか使えないものなのです。そういうことが何年か続いたので、自前パソコンを持ち込んだのです。今年は、競合する講師の先生が来ない曜日というものがあるけど、もう持ち込んで長いので、そんな日に使いたいとは思いません。たまに使ったりはしますけど。時々設定を変えてしまう講師の先生がいらっしゃるようなので、あんまり使いたくはないのも事実なのです。

 プリンタに至っては、使えるものがありません。(お義理程度のモノクロレーザーがあるだけです)
 今日日、色で見せたいものや図版を入れたいものについては、カラーで印刷したいです。そういうことで、インクジェットプリンタも自前で準備しております。インク代は個人的に使うのを除くと、年間約5万円程度の出費になりますね。(家でのプリントは家用のプリンタがあり、別計算が容易)
 教材を作るためのカメラやその他も自前です。たまたま、一眼レフを10台程度持っている「写真師」である側面を持っているので、大した負担にはならないけど、他の先生だったら、大変だと思います。

 もし、その学校を辞めて引き払いとなったらどうなるんだろ?
 引越センターに連絡ですね。

 書籍だけでも150冊程私物で置いて有ります。大学院在学中からのモノやそれ以前の文献などもありますが、今必要としているものばかりです。購入にもそうですね…30万円以上は優にかかるので、おいそれと捨てていけるものではありません。 この書籍購入の費用も自腹です。学校によっては「書籍代」という名目で月に1500円程度を講師にも支払う学校がありますが、今行っている某大学の附属高はそんなシステムはありません。ですから、完全に自腹で本を買っている状態です。

 文房具も、気の利いたものは全部自腹です。コンパスや三角定規、製図用具一式などもそうですし、カラーのサインペンや多色の色鉛筆、フラットになるホッチキス等々…、事務が買わない性質だったもの迄色々あります。そういうものは私物である以上「引き上げ」が当然です。

 軽トラックでは積み切れない程の私物が存在するのですね〜。

 考えただけでも恐ろしい話です。


 で、その場所を私は「植民地」と半分自嘲的に言っています。莫大な私物を置いて、仕事に精を出しているという場所です。つまり、帝国としての職業状態で、理科準備室が植民地です。

 あくまで、仕事を円滑にするためと、生徒との間で彩りある授業展開をするためだけに掛けていると言って良かろうかと。

 貯金が出来ないのも当たり前ですね。週に正科が29時間、講習を4〜6時間程度やっているにも拘わらずね。


 だけど、その自腹なんたらとか、悪い境遇というのも、利用のしがいがあります。何かあると教頭をはじめとして色んな先生に「強圧的な態度」をとれたりします。それも法律をちらつかせて脅すことも可能です。
 だって、こっちは「貸しさえあれど借りがない」という状態を保ち続けているからです。多少強く出ておかないとなめられますからね。 [Read More!]
08:37:16 - jupiter -