毎年新年度になると、悩む人が多いのではないでしょうか。悩みというと「証明写真」。これも、写真館が減ったことによって悩みが増えたのではと思われる節が多いので…。
今、流行りなのは、駅や写真量販店の店頭など至る所にある「証明写真ボックス」による証明写真。ただ、これはかなりコツが要る。以前、私のリーフレットを貰った人はご紹介したけど、証明写真ボックスで写真を撮った場合、実物(つまり自分ですな)より老けて写ったり、珍妙な顔になったりして、がっかりすることがある。それでいて700円も取られるからなおショックだったりするわけだ。
しかし、やりようによってはこの証明写真ボックスの証明写真は奇麗に撮れるのだ!必勝法というのがあるのですよ。
まず証明写真ボックスの構造を考えよう。
あれだけ狭いボックスで人の胸像を撮るのだから、それなりに画角が大きいレンズを使っているに決まっている。高さにして約80cmもの範囲を撮影するんだからね。それで写真室の奥行きはあっても80cm位しかないはず。つまり長辺の画角が53°もあることになってしまう。35mm判で焦点距離35mm程度のレンズで撮っていることになるわけだ。ひどいのになると、もっと画角の大きいレンズを使っているはずだ…と思われる写真もある。
これを知っていれば、どうやって撮れば良いかの一つの答えが出てくるだろう。
つまり、背中の壁にぴったりと身体をくっつけないと、鼻が大きくデフォルメされた写真になってしまうことが分かると思う。
次に、露光をどうしているか…ということを考えよう。
どうせ、オートで露光を決めているはず。写真館のように手動で決めているはずが無い。ということは、なるべく暗い背景や暗い服装をしていけば、自分が明るく写ること請け合いであることが分かるだろう。
こんな図のようにすれば良いのだ。
もっと可能ならば、背景に黒い紙を持っていって、自分が撮影するときにサッと広げてしまうということもありだと思われる。いずれにしても、平均的に測光をしているから、どうしても色白の背景に沈んでしまい、色黒の人が白っぽい服装をしていくと、妙に黒く写ってしまうのである。
おためしあれ。